米国フロリダ州にあるエンブリー・リドル航空大学(ERAU)のデイトナビーチキャンパスは、航空・宇宙分野の研究と教育における主要な拠点として際立っています。2018年に最先端の低速風洞を稼働させて以来、同施設は「亜音速空力試験協会(Subsonic Aerodynamic Testing Association)」の加盟機関として認知されています。
ERAUにおける最近の研究プロジェクトでは、学生と教員からなる共同チームが、革新的な航空機翼配置の設計に着手しました。その目的は、斬新な翼配置を通じて空力性能を向上させることにありました。 この新しい翼配置の空力特性を体系的に分析するため、チームは高度なレーザー式流体診断技術である粒子画像流速法(PIV)を採用しました。この手法により、空気の流れを詳細かつ時間分解した可視化が可能となり、特に翼端付近で発生する複雑な渦の相互作用に焦点を当てることができました。この領域は、翼全体の空力効率と航空機の性能にとって極めて重要な部分です。
モデル製作のスピードと柔軟性の両方を向上させるため、ERAUの研究者たちは試験用翼の製作に従来の金属加工を採用せず、代わりにStratasys社のエンジニアと提携し、モデル製作におけるステレオリソグラフィー(SLA)技術の先駆的な活用に踏み切りました。 この高度な3Dプリンティング技術により、チームは1週間足らずで3つの高精度かつ大型(2フィート超)の翼プロトタイプを製作することができました。これは従来の技術と比較してリードタイムを大幅に短縮したものです。このプロセスは実験スケジュールを加速させただけでなく、航空機用プロトタイプの迅速かつ精密な製作におけるSLAの可能性を実証するものでもありました。
ワンページ資料をダウンロードして、エンブリー・リドル大学が風洞試験用の3Dプリントモデルをどのように準備・製作したかの詳細をご覧ください。