疾走するうなり声

OCC社のドラゴンバイク - 3Dプリンティングが命を吹き込む

Orange County Choppers社(OCC)は、ニューヨーク州オレンジ郡でカスタムバイクと市販量産用のバイクを製造しています。Paul Teutul Sr.氏によって設立されたOCC社は、ディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー番組『アメリカンチョッパー』で取り上げられた会社です。この番組では最近、父親と息子が、どちらが最高のカスタムバイクを作るかを競い合う様子を紹介しています。OCC社は、2001年9月11日に亡くなったニューヨークの消防士を追悼し、ワールドトレードセンターのスチール製リベットを使用してファイヤーバイクを作るなど、テーマに沿ったバイクを製作することで有名です。


非常に複雑なデザインを現実化する積層造形の能力には、いつも驚かされます。」


Orange County Choppers社、Jason Pohl氏

CCC社はストラタシスの3Dプロダクションシステムで、ドラゴンの頭部を細密に成形しました。

一点もの部品のための生産プロセス

カスタムバイクは、その性質上、デザインのテーマを実現させるために多くの複雑な部品を必要とします。部品のほとんどは、一点物のバイク用に1ロット分のみ製造されます。以前、OCC社は主にアルミニウムビレットや高密度フォームを使用してこうした部品を機械加工していました。この方法ではコンピューター数値制御(CNC)プログラムを作成し、部品を保持するための固定具を製造し、部品を機械加工(複数の機械を使用することが多い)しなければならないため、かなりの時間がかかっていました。労力がかかるためにリードタイムとコストの両方が増加し、部品が重くなってしまうこともありました。

OCC社はここ数年、ますます多くのカスタムバイク部品をFortus 400mc 3Dプロダクションシステムで作り始めています。「積層造形の素晴らしいところは、何の準備もすることなく、設計プロセス中に作成されたソリッドモデルを使って作業を進められることです。」とCCC社のグラフィックアーティスト兼デザイナーのJason Pohl氏は語ります。「STLファイルをエクスポートしてそれをプリンタに送れば、もう次の仕事に取りかかることができます。Fortusは、オペレータの監視やツーリングを必要とせず、ソリッドモデルの完全なレプリカを成形します。多くの場合、まばらな構造を採用することで部品の大幅な軽量化を図っています。」

顧客に提示されたドラゴンチョッパーのレンダリング

顧客に提示されたドラゴンチョッパーのレンダリング

自由な設計

OCC社は最近、顧客からの熱烈な要望に応えて、中国のドラゴンの形をしたバイクを設計しました。S&S製の100キュービックインチエンジンとRolling Thunderのフレームを装備したこのバイクは、顧客のいる中国での走行を認められています。Pohl氏はドラゴンの頭部を3D Studio Maxグラフィックデザインソフトウェアでデザインしました。緻密に図案化された角、牙、まぶた、歯肉、鼻孔など、驚くほど詳細に再現されていました。「以前は、すべてのアンダーカットや角度の作業のために少なくとも十数の設定をして、高密度フォームから頭部を削り出していました。」とPohl氏は言います。「おそらく、この部分を作るためにかかる時間とコストを抑えるために設計を縮小しなければならなかったでしょう。」

Fortusのおかげで、Pohl氏は製作方法について気をもむことなくドラゴンの頭部を設計できました。

Pohlはこう語ります。「Fortusではドラゴンの口蓋にある皺まで再現しました。ドラゴンの頭部を机の上に置いたときは、今にも動きだしそうに感じました。」

最初の成形の後、Pohl氏は軽量化のために内部に空洞を加えてからもう一度頭部をプリントしました。従来の方法では実現できないスピードと低コストで設計することができ、クライアントはこのデザインを非常に気に入りました。

「非常に複雑なデザインを現実化する積層造形の能力には、いつも驚かされます。」

ドラゴンチョッパーのさまざまなレンダリング

OCC社のPaul Teutul氏とストラタシスの3Dプロダクションシステム