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2014年5月9日

MITのNERI OXMAN教授、ストラタシスのマルチカラー&マルチマテリアル3Dプリンタを活用した繭のような音響長椅子「GEMINII」を発表

建築家・デザイナーであるMITのNeri Oxman教授がW Craig Carter教授と協力して、「Objet500 Connex3」 を活用した材料特性とその空間的配置を研究


Gemini acoustic couch

Gemini音響長椅子。Neri Oxman教授とW. Craig Carter教授がデザイン。ストラタシスがカラーマルチマテリアル3Dプリンタ「Objet500 Connex3」を、Le Laboratoire がCNC切削を活用して作成。  Photography by Michel Figuet.

3DプリンタメーカーのStratasys Ltd.(NASDAQ:SSYS、以下ストラタシス)は、建築家でデザイナーであるMIT(米国マサチューセッツ工科大学)人文科学部メディア学のNeri Oxman教授が、同校材料科学工学部のW. Craig Carter教授と協力して、ストラタシスの新型マルチカラー&マルチマテリアル3Dプリンタ「Objet500 Connex3」*を使用してデザインした、2部構造の長椅子「Gemini」を作成したことを発表しました。

子宮の中にいる双子の関係を、材料の特性とその空間的な配置で表現するGeminiは、従来の製造工程と革新的な製造工程を組み合わせています。同作品は、2014年3月28日にフランス・パリで開催されたLa Laboratoireの「音声振動(Vocal Vibrations)展示会で公開されました。

Lining of the inside of the acoustic banquettes Gemini

Geminiの音響長椅子の内側のライニング。Neri Oxman教授とW. Craig Carter教授がデザインし、多様な弾性および音響特性を備えたストラタシスのカラー3DプリンティングとPolyJetデジタル材料で構成されている。

2つのパーツからなる繭のような構造は、減法造形と積層造形を組み合わせて造られており、Oxman教授が「Objet500 Connex3」のマルチカラー&マルチマテリアル3Dプリンティング技術の探求を継続してきた成果です。この3Dプリンティング技術により、さまざまな材料特性および色の組み合わせをシングルジョブでプリントすることができます。

Oxman教授は、次のように述べています。「この双子の長椅子は、子宮の暖かさから深宇宙の双子座(Gemini)の広がりまで、人間の存在の多様なスケールに関わります。これは、人間の調和、我々の身体を、静かな宇宙に漂う星座のように受け入れます。ここに、自然界の二重性が、従来の材料と最新の3Dプリントの組み合わせによって表現されているのです。ストラタシスの新しいマルチカラー&マルチマテリアル3Dプリンティングにより、従来は不可能だった方法で、音と光、剛と柔、天然材料と人造材料、高空間周波数と低空間周波数の間の豊かな対話を作り出すことが可能になりました。」

Neri Oxman Professor Leaning in Gemini acoustic couch

自らデザインし、従来の製造手法とStratasys積層造形による製造手法を活用して作成したGemini音響長椅子にもたれるNeri Oxman教授

この双子の長椅子のデザイン制作では、材料がどのように人体と相互に作用するかを調べ、カラーのマルチマテリアル3Dプリントされた繭の中に身体を柔らかく包み込む子宮の静けさを再現しています。頑丈な木製のシェルハウスは、保護外装となっています。Geminiの内側は、色の違いを含めて44種類の複合PolyJetデジタル材料でライニングされています。3Dプリントされた表皮には、ストラタシス独自のトリプル・ジェッティング・テクノロジーが使用され、3種類のベースマテリアル:ストラタシスのゴムライク素材「TangoPlus」、硬質素材「VeroYellow」および「VeroMagent」を組み合わせることで、透明や不透明のイエローやオレンジなどのさまざまな色合いを、多様な物性で形成しています。3Dプリントされた表皮の材料、形状、表面からユニークな振動音響効果がもたらされ、心静かな安らぐ環境を得ることができます。

Oxman教授は、次のように述べています。「Geminiは基本的に、双子の間の複雑で相反する関係に関連していますが、それが2部構造の長椅子の幾何学的形状に反映されており、さらに、天然素材と合成素材の組み合わせなど、それらの形成を推進する二重性に反映されています。Objet500 Connex3マルチカラー&マルチマテリアル3Dプリンタとそのテクノロジーのおかげで、一度に最大44種類の材料の組み合わせでプリントすることが可能になりました。これらは、身体の特定の圧力がかかる点を感覚的なランドスケープにすることを目標とするだけでなく、防音無響室、つまり精神が安らぐ構造として機能することも目的としています。」

星となるために誕生した双子

Geminiは、GeminiアルファとGeminiベータという別々の独立したパーツによってエンクロージャを形成します。これらは、ゼウスの双子の子として、人間として生まれたカストル(双子座の北の星座の星に因んでGeminiベータと名付けられた)と神として生まれたポルックス(双子座の2番目に明るい星に因んでGeminiアルファと名付けられた)の間の、神話に記されている関係から着想されています。

ギリシャの神話に合わせて、一つめのパーツであるGeminiアルファは、一言でいえば白鳥の形をしています。これは双子の母親であるレダが白鳥を装ったゼウスに誘惑されてポルックスを身ごもったと信じられているためです。単語「白鳥」、「音」、「歌う」の語源から着想を得て、Geminiアルファには、さまざまな弾力性および音響特性を持つストラタシスの3DプリントPolyJetデジタル材料を使用したサウンドエンクロージャが含まれています。他のものより曲線が多い表面には、より弾性的な特性が割り当てられており、これによって局部的チャンバ周辺の音の吸収が強化されます。

Oxman教授は、次のように述べています。「胎児が出生前に経験した、心が落ち着く平穏な雰囲気を再現したかったのです。3Dプリントされた防音表皮は、コンセプト全体を実現し、この長椅子に一度座った来訪者を究極の静穏へとお連れします。」 双子を完成させるGeminiベータは、2014年10月に開催されるLaboratoire Cambridge展示会での発表が予定されており、完全なエンクロージャを作り出すようにデザインされています。ただし上下を逆にすることで、独立した長椅子としても機能します。

Geminiの音声振動の主要な側面について、パリのLe Laboratoireの創設者であるDavid Edwards理事長は、次のように述べています。「Neri Oxman教授に協力できることを光栄に思います。彼女による画期的な創造は支持者をうならせ続ける一方で、3Dプリントのデザイン界での大きな潜在能力を実証しています。事実、Le Laboratoireで3Dプリント作品を展示するのはこれが初めてですが、Geminiの長椅子の音声振動も注目されるだろうと考えています。」

ストラタシスのマーケティング担当副社長のArita Mattsoffは、次のように述べています。「Neri Oxman教授は、ストラタシスのマルチカラー&マルチマテリアル3Dプリンティングを活用して、設計および製造の限界を押し広げる彼女の能力を実証しています。これは、従来の製造手法と最先端の3Dプリンティング技術を組み合わせた、まさに比類のない機能的芸術作品です。今後ますます多くのデザイナーが3Dプリンティングで、これまで実現できるとはまったく思われていなかったようなデザインの数時間単位での実現を可能にする強力かつ新しい創造的ツールとして採用することを楽しみにしています。」

*Gemini音響長椅子はNeri Oxman教授とW. Craig Carter教授がデザインし、ストラタシスがマルチカラー&マルチマテリアル3Dプリンタ「Objet500 Connex3」を、Le Laboratoire がCNC切削を使用して作成されました。

ご参考情報

本リリースに関するNeri Oxman教授によるインタビュー動画

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